エッセー哲学的 / 佐々木 寛


哲学に関わる、試論および小論、さらには、色々な時事問題や、身近な問題などについても、自由に書いてみたいと思っています。なお、コメントは、リンクにある掲示板へ、どうぞ。ただし、悪戯と思えるコメントは、削除します。

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市場と国家

歴史的に、市場と国家の、どちらが先かと言えば、現在の考古学上の見地などから言うと、市場が先と言うことになろう。古代国家が生まれる以前から、黒曜石などが、その産地から、かなり遠く離れた地域まで、交易により運ばれていた可能性が高いとされている。だれかのブログで、市場と国家では、歴史的に国家が先だというようなことが書かれていたように思うが、現時点における考古学上の見地からすると、歴史的には、国家より、市場が先なのである。

下記は、『世界大百科事典』、平凡社、「黒曜石」の項からの抜粋。

「最近の物理化学的手法の発達によって,この原石産地と遺跡出土の黒曜石の需給関係が正確に論じられるようになった。それによると,約2万年前に伊豆諸島神津島の黒曜石が本土に多く流入している事実や,約3000年前のハワイ諸島近くの遺跡にニューギニア付近の黒曜石が持ち込まれていたことがわかっており,海上交通が早くから行われていた証拠となっている。」

同じく、『世界大百科事典』、平凡社、「交易」の項からの抜粋。

「原始・古代において,産地の限られた天然資源とその加工品,あるいは製作に高度な技術を必要とする製品の交易が認められる。石器の材料となる黒曜石はアメリカや西アジアでも広く使用されたが,日本では十勝岳,長野県和田峠,伊豆,隠岐,大分県姫島,阿蘇などの地域に産地が限定される。」

「中国の雲南省や日本の新潟県姫川産の硬玉は装身具の材料として広く流通した。南海産の子安貝は旧石器時代のフランス,殷代の中国,縄文・弥生時代の日本の遺跡などで発見される。このほか,塩や接着剤のアスファルトなども交易の対象となった。金属器や陶器など,高度な技術で製作されたものの交易は青銅器時代以降に発達した。古代エジプトのファイアンスの青色の玉は流通範囲が広く,イギリスの墓地遺跡でも出土する。ヨーロッパでは交易品たる青銅器を携えて移動する人々が,製品を一時的に保管した埋納遺跡がある。原始社会の交易は小地域内のもの,広域にわたるもの,ともに互恵的な性格が強いが,古代には支配者によって政治的に掌握され,貢納物資として流通するものも現れた。」
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